2006年07月12日

僕の初恋

いろいろと手を変え品を変え送りつけてくるawg系spamですが、今回はちょっといい話系のものをご紹介します。
出会い系サイトで知り合った女の子に恋をした(らしい)男のお話(ということになっているspam)です。


[Date] 2006/07/11 20:58:19
[From] shiori_f851@yahoo.com.ar
[Subject] 僕の初恋

「じゃあ、今日は楽しかったね!」
「うん。また。」
今日僕は出会い系サイトで知り合った香織ちゃんと夜を共にした。
最初はただ自分の欲望を満たして終わるつもりだった。
「こんな所に登録してる女なんか汚れてるに決まってる、一回やってさよならだ」
女性関係に慣れてなかった僕は無理矢理自分にそう言い聞かせ、軽い男を演じようとした。

ttp://sruq.com/?nb31

「すいません」
後ろでかすかな声がした。
「もしかして、幸司さんですか?」
そこにはどこにでもいそうな、普通の女の子が気まずそうな顔をして立っていた。
「え . . . .、あ、はい。」
演技終了。そこには普段の内気な僕がいた。
想像とかけ離れていて、頭が真っ白になった。
「どうします?」
「あ〜、とりあえず歩こうか」
そう、いつもどうりの優柔不断な僕だ。
しばらく無言のまま歩き、彼女の誘いでプリクラを撮った。
「変な顔〜。」
彼女がはじめて見せた笑顔だった。
僕は急に気持ちが楽になり、いろんなことを話した。
仕事のこと、家族のこと、友達のこと。
「はははっ、幸司さんって面白いですね!!」
僕はその時、まるで別の世界にいるみたいだった。
人におもしろいなんて言われたのははじめてだった。
ご飯を食べながら二人で笑いあった。純粋な香織ちゃんを見てたら、自分が情けなく思えた。
『一回やってさよならだ』
僕はなんて愚かだったんだろう。

気がつくと日が暮れて、時計を見ると夜の10時を過ぎていた。
このまま帰るのも何か物足りず、
「ちょっと話そうか」
僕はそう言うと彼女の手を引き、二人で公園のベンチに腰掛けた。
「. . . . . . 。」
「. . . . . . 。」
心地いい無言が二人を包んだ。
自然と距離が近ずき、僕の心臓の音が聞こえないか心配しながら、
「キス . . . 、キスしていい?」 

ダサい。 ダサすぎる。 もっと自然にできないのかよ!!
心の僕がそう叫び、冗談だと言おうとした時、 彼女の方から . . . . . .

「じゃあ、今日は楽しかったね!」
「うん。また。」

今日僕は出会い系サイトで知り合った香織ちゃんと夜を共にした。
ガムの味が無くなる位、大好きな映画が終わる位、あっという間で、とても短い夜を共にした。
ttp://sruq.com/?nb31

メール不要の方はこちらまで
s_sweet_and_sour@yahoo.ca

------
どうでしょうか? いい話ですよねえ。自分の初恋なんかを思い出しちゃったりして、妙に切なくなったりしてきちゃいますねえ。
でも、このお話を読んで、「そうかそうか、おれもそういう思いをしてみたいなあ。登録するかあ」と思うんでしょうかねえ。私はすっかり擦れてしまったので、そんなふうには全然思わないんですが。

ところで。
出会い系サイトに登録して、実際に相手と会ったとしても、このspamにあるような展開になるかというと、そうは問屋がおろさないと思います。美人局の可能性も十分にありますしね。

ちなみに誘導先は「Campus Love」(SWEETS)です。


posted by 環 at 22:55| Comment(7) | TrackBack(0) | 【終了】awg系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の所にはこの数日awg系着弾が急増しています。
ホントえげつないのから「アントニオ氏」や「テトリス」まで多様ですが、
この文の構成は凝ってますねぇ。
初めの3行にいきなりクライマックスを置いて、
そこまでの経緯を訥々と語る…巧い!
そして危険すぎる!未成年者に着弾したらと思うと。
Posted by 末期ぃ at 2006年07月13日 11:46
いつもありがとうございます。
これは、小品ですが名作に入れても差し支えないと思います。この内容なら、登録してみようと思う確率が上がりそうですよね。もちろん、私はそんなつもりはさらさらないんですけどね。
またよろしくお願いします。
Posted by at 2006年07月15日 22:21
こちらこそありがとうございます。
ストーリー自体は昔どっかで見た偽告白本みたいですが、パクって来て付け足したような不自然さが無く、全文一から考えたものでしょう。
最後の行「ガムの味が無くなる位…」は作家がこの作品に懸けた意気を感じますね。
なんでこの作家はスパムライター(って職業があるのか知りませんが)なんかやってるの?報酬以上の仕事できる人が。
(spamを誉めちゃいけないので敢えてけなしてみました)
Posted by 末期ぃ at 2006年07月16日 00:53
いつもありがとうございます。
おっしゃるとおり、これだけのストーリーを作れる人が、何でspamなんぞを作っているのかがよくわかりません。
ただ、作家となるにはこのくらいの内容ではダメなのかもしれませんから、そうするとこの作者は同人誌とかそういうのを作るのが趣味の人かもしれませんね。(それともどこかの同人誌からパクったか?)
またよろしくお願いします。
Posted by at 2006年07月17日 21:42
う〜ん…
エロゲーのシナリオライターにはちょっと無理ですねぇ……
書類選考(自分の作品も提出)で落ちるかと。
Posted by 瀬戸っぷ at 2006年07月17日 23:41
御二方おっしゃる通りこの仕事振りで食っていくのは無理でしょうね。
このせいぜい文庫本2ページの文章に相当時間かけたみたいですから。
夢見る文学少年(少女?)が大人になってみたら商業ベースに乗る仕事ができず、
さりとて他の才覚も無く仕方なくspam書きしたのかも知れませんね。
でも次の仕事はないかもね…
Posted by 末期ぃ at 2006年07月18日 14:04
いつもありがとうございます。
まとめレスで失礼します。

>瀬戸っぷさん
これ以上、話が膨らみそうもないですしね。どうせならマルチエンディングか何かにして、バッドエンド(実は美人局でした、とか)もいくつか用意すれば、ちょっとは面白くなるかも。

>末期ぃさん
このspamで引っかかる人が多ければ、ひょっとすると次また仕事があるかもしれませんね。でも、こんなの仕事にするなよ、と言いたいですが。

お二方、またよろしくお願いいたします。
Posted by at 2006年07月19日 22:36
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